Carcassonne
カルカッソンヌ(Carcassonne)は、フランス南部、ラングドック地方にある小さな街である。中世の姿を偲ばせる城壁がそのまま残り、世界遺産にも指定されている。高校生の頃、図書館で借りてきた大きな中世ヨーロッパの図版の中に見出して以来、いつか訪れようと思っていた場所だ。
英国在住者にとって、カルカッソンヌはにわかに身近な場所となった。それは、アイルランド系の超低コスト航空会社、Ryan
Airの路線が、ロンドンとカルカッソンヌを直接結んでいるからである。Ryan Airの安売りぶりは凄まじく、インターネットでオファーを見ると、ロンドンからヨーロッパ各地への便が、運賃99ペンス(約200円)とか、さらには無料などというのがある。実際には、運賃がタダとされていても、ハンドリング・チャージや税などで通常、片道20ポンドくらいは払うことになるのだが、それでも安いことに変わりはない。このカルカッソンヌ行きの飛行機も、往復で1万円もしない価格であった。
飛行機は、いかにも田舎の、極めて小さい空港に着く。空港からは専用のシャトルバスが市内まで連結している。花が一面に咲く田園風景の中を十数分も行き、バスを降ろされると、目の前には突如、中世そのままの城門が立ちはだかっている。堀をまたぐ橋を渡り、城門をくぐって街へと入っていくのは、まるで中世の遍歴の騎士になったかのような気分である。

城壁の中も、石畳の細い路地の連なる、中世都市そのままの姿が残されている。

城壁の上からの眺め。眼下には、ラングドック地方ののどかな田園風景が広がる。


これがホテル。その手前には、古からの井戸が残る。

城壁を出て、坂道を下り、城下町に出る。城下の橋からは、ライトアップされた城塞都市の全景を見渡すことができる。
