北欧の旅

飛行機がオスロ空港へ降下していくとき、窓の外を見ると、まるで湖の上の緑の島へ降りていくような光景が広がる。これからの旅の期待をいやがうえにも高める。

北の国・ノルウェイの首都であるオスロも、真夏の昼間はさすがに暑い。メインストリートは典型的な先進国の姿であるが、非常に整然とした印象を受ける。地下鉄を使って、オリンピックで使われたジャンプ台のあるホルメンコレンへと向かう。オスロは首都といっても東京やロンドンとは比べ物にならないくらい小さな街だ。驚いたことに、オスロの中心部の駅から地下鉄で2駅ほど行っただけで、周囲はまるで森の中になってしまう。ホルメンコレンまで来ると、山の中の無人駅といった風情だ。地図も何もないので不安になるが、迷いそうなほど道が多いわけでもないので、とりあえず坂道を登っていく。すると程なくして、堂々たるジャンプ台の姿が見えてくる。ジャンプ台は今は使われておらず、機械的な斜面が剥き出しになっており、麓はダムのように水が張ってある。ジャンプ台の下にスキー博物館が設けられており、その中から上へ登れるようになっている。ジャンプ台の頂上から周囲を見下ろすと、360度、森に囲まれたパノラマが展開する。まさに「ノルウェイの森」と言うべき、針葉樹林に囲まれた山々だ。

ジャンプ台の上から斜面を見下ろすとどのように見えるのか大変興味があったが、雪が完全に取り払われているせいか、あまり臨場感が無かった。それにしても、実際にこれをスキーで滑り降りるのは超人的だと思う。

下に戻る。ジャンプ台の脇に、スキーのシミュレータらしきものがある。よく遊園地などにある奴だ。本場のノルウェイのジャンプ台に備えられているからには、さぞかし凄いものだろうと期待して試してみたが、単に目の前の画面を見ながら体が揺さぶられるだけで、日本のゲームセンターにでもありそうなものだった。

続く